JAバンクの中期戦略

JAバンクの中期的経営戦略をご紹介いたします。

JAバンク中期戦略(2022~2024年度)

1. JAバンク中期戦略について

JAバンク中期戦略は、JAバンクが3か年ごとに策定する総合的戦略(全国戦略)です。
JAバンクは、本戦略に基づき、各県域において地域特性等をふまえた県域戦略を策定のうえ、全国で一体的な事業運営をおこないます。

2. JAバンクが中長期的に目指す姿

JAグループが目指す「持続可能な農業の実現」「豊かでくらしやすい地域共生社会の実現」「協同組合としての機能発揮」を目指し、JAバンクは信用事業を起点として、総合事業性を最大限活かした役割発揮をおこない、農業・くらし・地域の持続可能性、ひいてはその先にある地球環境の持続可能性の向上のため、地域の中核的役割を担っていきます。

3. JAバンクならではの金融仲介機能の発揮

農業・くらし・地域の持続性を確保するためには多様化する各領域の課題に対して、ステークホルダー目線で取り組むことが必要です。また、JAの置かれた環境や実情が異なるなか、JA自らが目指す姿を設定し、目指す姿にむけて取り組む必要があります。

そのため、ステークホルダー目線をより徹底した取組みや、総合事業を活かした創意工夫ある取組みを各地域の実情に応じて実践することにより、JAバンクならではの金融仲介機能(※)を発揮します。

(1)農業領域における取組み

第一次産業を基盤とする組織として、持続可能な農業の実現に向けて、農業者所得の向上の実現を目指します。そのために、家族経営から農業法人まで、幅広い農業者の成長ステージに応じた資金供給(融資・出資)と多様な担い手へのコンサルティングに取り組みます。また、食農関連企業等との投融資取引の拡大を通じてバリューチェーンの確立・強化に取り組みます。

(2)くらし領域における取組み

地域に根ざす組織として、組合員・利用者の豊かなくらしの実現を目指します。そのために、将来の夢や希望する生き方から成るライフプランの実現に向けて、一人ひとりの資産状況・ニーズ等に寄り添った提案活動に取り組みます。また、新型コロナの影響により社会の価値観・行動が変わり、デジタル化への要求が高まるなか、デジタルサービスを活用した新たな接点構築に取り組みます。

(3)地域領域における取組み

地域に根ざす組織として、地域共生社会の実現を目指し、地域の持続性確保に向けて取り組みます。そのために、行政・地域関係者等との連携を強化し、地域固有の課題・ニーズに向きあい、創意工夫をもって取り組みます。また、地域関係者と連携のうえ、都市と農村の交流、エネルギーの地産地消等に取り組みます。

4. 金融仲介機能発揮の土台となる取組み

金融仲介機能を持続的に発揮していくためには、JA自身が「将来にわたる持続性・健全性」を確保していくことが必要であり、JAグループ全体で取り組む「持続可能なJA経営基盤の確立・強化」に引続き取り組みます。

また、新型コロナによる社会変容もふまえた最適な店舗運営のあり方、店舗事務のあり方についても検討をしていきます。

図版:JAバンクの目指す姿

JAバンクは、JAバンク会員(JA・信連・農林中金)で構成するグループの名称です。

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