JAバンクの中期戦略

JAバンクの中期的経営戦略をご紹介いたします。

JAバンク中期戦略(2025~2027年度)

1. JAバンク中期戦略について

JAバンク中期戦略は、JAバンクが3か年ごとに策定する総合的戦略(全国戦略)です。
JAバンクは、本戦略に基づき、各県域において地域特性等をふまえた県域戦略を策定のうえ、全国で一体的な事業運営をおこないます。

2. JAバンクが中長期的に目指す姿

JAグループでは「持続可能な農業の実現」「豊かでくらしやすい地域共生社会の実現」「協同組合としての役割発揮」を目指しています。
JAバンクは「農業・くらし・地域領域の多様なニーズに対して、総合事業性を活かした金融仲介機能を発揮し、支持・期待され続けている姿」を目指し、JAグループの目指す姿の実現に向けて信用事業を起点とした役割を発揮します。

3. つながり強化戦略の実践

国内人口や農業経営体の減少によりJAの組合員・利用者は減少基調にあり、JA事業・経営への影響が顕在化しつつあります。また、コロナ禍を経た社会変容によりデジタル化が急速に進展するなかで、利用者ニーズの変容を捉えたデジタルチャネル化が急進しています。
上記環境認識のもと、JAバンク中期戦略(2025~2027年度)では、組合員・利用者との関係の維持・強化に向けて、徹底して組合員・利用者の目線に立ち、「JAとつながり続けたい」と感じる組合員・利用者を増やしていくための戦略として「つながり強化戦略」を掲げ、JAバンクとしての目指す姿の実現に向けて取り組んでまいります。

(1)徹底して組合員・利用者の目線に立ったサービス・体験の提供

農業経営を営む組合員、地域に暮らす利用者等、JAのステークホルダーは多様化し、経営体ごと、また、ひとりひとり、抱える課題やニーズは異なります。
そのため、JAバンクは徹底して組合員・利用者の目線に立ったサービス・体験を提供するために、①組合員・利用者の経営課題・財産状況・ライフプラン等の可視化を通じたニーズの発掘と深掘り、②総合事業が有するサービス・商品提供を徹底していきます。

(2)リアルとデジタルを融合した利用者接点の構築

デジタル化が急速に進展するなか、組合員・利用者のニーズも多様化し、リアル接点での取引・相談だけではなく、時間・場所を選ばないデジタル接点での取引ニーズも高まっています。
そのため、JAバンクは組合員・利用者がストレスなく、食・農・地域とのつながりを実感(JAらしさを実感)できる接点を目指して、リアルとデジタルチャネルを組み合わせた組合員・利用者との接点構築およびその実現にむけたデジタルインフラの開発に取り組みます。

4. 総合事業全体での経営戦略高度化

農業・くらし・地域領域の多様なニーズに応え続けていくためには、「持続可能な経営基盤」を確保していくことが必要であり、JAは組合員・利用者および職員からの声もふまえた総合事業全体での経営戦略策定・実践に取り組みます。
また、JAの取組みを支援するために、県連・全国連は、それぞれの機能・役割を踏まえた連携をより一層強化していきます。

図版:JAバンク中期戦略(2025~2027年度)の全体像

JAバンクは、JAバンク会員(JA・信連・農林中金)で構成するグループの名称です。

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