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JAバンクの「機能強化計画」についての取組状況(平成19年3月末までの取組)

1. 担い手金融強化に向けた取組み

(1)担い手に対する融資・相談機能の整備・強化
担い手のニーズに的確に対応するため、営農指導・経済事業等と連携しつつ、「担い手のメインバンク」として、融資・相談機能の一層の整備・強化を進めます。

取組内容 平成19年3月末までの取組状況
  • 関係機関との十分な連携の下で、JAの窓口において、農業経営改善関係資金(農業近代化資金、農林公庫資金、農業改良資金)の一元化対応を徹底します。
  • 農業経営改善関係資金基本要綱に基づき、「融資相談案件処理簿」の設置徹底や、指導内容・ルールの遵守に努めています。
  • 担い手金融の窓口を明確化し、相互に緊密な情報交換・連携を行うため、JA・信連・農林中金に「担い手金融リーダー」を設置し、融資・相談体制の充実を図ります。
  • 全都道府県に担い手金融リーダーを設置しています(平成19年3月末現在1,292名)。また、担い手金融リーダー専用の情報共有サイトを立ち上げ、情報交換などに活用しています。
  • 「農業融資の手引」等の活用や「担い手金融リーダー」向け研修の実施等により融資対応力・審査能力の向上を図ります。
  • 全国段階での担い手金融リーダー研修や、各県でのリーダー会議・研修会等を通じて、融資対応力向上に取り組んでいます。

(2)JA単独対応が困難な農業法人等に対する融資体制の整備

取組内容 平成19年3月末までの取組状況

 信連・農林中金はJAの取組みを推進・支援するとともに、JAの対応が困難で、すでに系統外金融機関との取引が主体となっている農業法人等の担い手に対して直接融資またはJA(信連)との協調融資等により積極的な金融対応を行っていきます。

  • JAバンク全体で農業法人等担い手への金融対応を強化しています。農林中金は、JAバンク担い手金融室が中心となり、JA・信連では対応が困難な農業法人等への直接融資を実施しています。各県域においても、1)農業法人向け新資金の創設、2)農業金融専担部署の設置等により体制整備・強化を図っています。

(3)農業金融機能の一層の強化のための施策

取組内容 平成19年3月末までの取組状況

 担い手のニーズに的確に対応するため、金融機能の強化に取り組みます。

 
  • 農業近代化資金の条件改定・利便性向上に取り組み、積極活用を図ります。
  • 農林水産省等に対して、農業近代化資金の制度拡充に向けた要請活動を行っています。
  • 平成19年度より、認定農業者等を対象とした無利子化措置、無担保・無保証人によるクイック融資が創設されました。新しい制度について、JAバンクとして適切な対応に取り組んでいます。
  • 各県のアグリマイティ資金等要綱資金の見直し等により、また、農林中金においては農業法人向け資金「アグリビジネスローン」等により、担い手向け資金の充実・積極活用を図ります。
  • アグリマイティ資金全国要綱の見直しや20県域で農業法人等向け新資金の創設等に取り組んでいます。また、担い手向けの新資金・スキームとして、「系統素畜導入資金対応措置」、「アグリスーパー資金」、「JA農機ハウスローン」の全国要綱を制定し、各県域で活用を進めています。
  • 融資に加え、アグリビジネス投資育成(株)による出資や協同リース(株)等によるリースについても積極的に対応します。また、農林公庫との連携強化に努めます。
  • 平成19年3月末現在、アグリビジネス投資育成(株)は、48件14億円の投資を行っています。また、農林中金および25信連が農林公庫と業務協定を締結し、協調融資等に取り組んでいます。
  • この他に、JA・信連においては新規就農者を対象にした支援資金等により新規就農支援にも取り組んでいます。

(4)経営改善・再建が必要な農業者等に対する再生支援

取組内容 平成19年3月末までの取組状況

 負債整理関係資金(農業経営負担軽減支援資金、農林公庫資金)の基本要綱に定める取扱手続きのもと、行政を含めた関係機関と十分連携し、経営改善計画をベースとした資金対応をしつつ農業者の経営改善化を図ります。
 また、県域を主体に、県内の経営改善・再建が必要な農業者等の実態把握を行うとともに、必要な県において行政を含めた関係機関と連携し、「農業再生委員会」の設立・運営に向けた取組みを進めます。

  • 各都道府県において、特別融資制度推進会議、審査会等に参画し、都道府県・農信基・農林公庫等関係団体と連携のうえ、経営改善・再建指導および必要な資金対応を行っています。
  • 平成19年3月末現在、3県域において農業再生委員会の設置および設置決定がなされています。他県域でも必要な県において農業再生委員会の設置を進めるとともに、設置県においては経営継続が困難となった農業者等の経営再生、経営資源の整理・承継に向けた支援を行っています。

2. 経営力の強化

(1)リスク管理態勢の充実

取組内容 平成19年3月末までの取組状況

 19年3月末からのバーゼルII(新しい自己資本比率規制)の導入に備え、自己資本比率算出方法の精緻化、リスク管理の高度化、情報開示の拡充にかかる適切な態勢整備に積極的に取り組みます。
 また、引き続き金融再生法基準による金融再生法開示債権の保全状況の開示に取組みます。

  • JAバンクとして新しい自己資本比率規制に的確に対応するため、自己資本比率算出方法の精緻化、リスク管理の高度化、情報開示の拡充を主要機能とした「系統BISシステム」を開発し、導入準備を着実に進め、平成19年4月に円滑なシステム本稼動を実現しました。
  • 金融再生法開示債権の保全状況をディスクロージャー開示様式例に組み入れており、引き続き開示の充実に取り組んでいます。

(2)収益力の向上

取組内容 平成19年3月末までの取組状況

 組合員・利用者に対する金融サービスの安定的・持続的な提供を行うため、策定済のJAバンク中期戦略(16〜18年度)を踏まえ、安定的な収益体制の構築に取り組みます。

  • JAバンク中期戦略(16〜18年度)において、安定的な収益体制構築のための主要な個別戦略と位置づけているJAバンクローンの伸長について、住宅ローン相談会の継続開催、ローン営業センターの設置等に取り組み、JAバンクローンを含めたローン全体の19年3月末伸び率は前年比+5.4%を確保しました。
  • このほか、経営・業務の効率化を進めつつ、農業担い手支援、相続・遺言関連業務、高齢者・年金受給層へのサービスの充実などに取り組んでいます。
  • また、組合員・利用者に一層便利で安心な商品・サービスを提供していくため、(株)三菱UFJフィナンシャル・グループとリテール分野において提携し、18年10月よりICキャッシュカード・新提携クレジットカードの取扱いを開始するなど、新たなカードビジネスにも取り組んでいます。

(3)ガバナンスの強化

取組内容 平成19年3月末までの取組状況
  • 半期開示の内容充実
    半期開示について、関係諸団体との連携により、JAバンクとして開示内容の充実に資する開示例を作成し、平成18年9月期からの半期開示の充実・強化に取組みます。
  • 中央会系統と連携し、従来の開示項目例(金融再生法開示債権、単体自己資本比率、主要勘定の状況)に、1)地域貢献情報、2)有価証券等時価情報を加えた半期開示項目例を作成し、 平成18年9月期から半期開示の充実・強化に取り組んでいます。
  • 総代会の機能強化
    集落座談会等の実施により、引き続き組合員意見の幅広い聴取に努め、総代会の機能強化を図ります。
  • 集落座談会の実施や組合員全戸訪問等の渉外活動に加え、JA青年部・JA女性組織等の活動等を通して、幅広い組合員意見の聴取に努めています。

(4)法令遵守態勢の強化

取組内容 平成19年3月末までの取組状況
  • 営業店における法令等遵守状況の点検強化等
    不祥事件等の未然防止に向けて、関係諸団体との連携により、営業店における法令等遵守体制の強化に継続して取り組みます。
  • JAバンク会員が一体的に取り組む事項等を定めている「JAバンク基本方針」に基づき、全国共通の自己点検を実施しており、不祥事件等の未然防止に向けた体制強化に取り組んでいます。また、さらなる体制強化のために「JAバンク基本方針」の見直しを毎年実施しています。なお、遺憾ながら不祥事件等を発生させたJAにおいては、農林中金や信連による実査点検を踏まえた再発防止策の策定・実践等に取り組んでいます。
  • 中央会系統と連携のうえ、各県においてJAの管理者向け研修会・店舗巡回指導等にも取り組んでいます。
  • 適切な顧客情報の管理・取扱いの確保
    個人情報保護法および各省庁のガイドライン等を踏まえ、関係諸団体との連携により、顧客情報の適切な管理に取り組みます。
  • 中央会系統と連携のうえ、全国会議・研修・ブロック会議等を通じて,顧客情報の紛失防止対策・個人情報管理のレベルアップ等を徹底しており、顧客情報の安全管理態勢の強化に取り組んでいます。

3. 地域利用者の利便性向上

(1)地域貢献等に関する情報開示

取組内容 平成19年3月末までの取組状況

 関係団体より示している地域貢献に関する情報開示例を踏まえ、JAバンクとして地域貢献に関する事例を公表します。

  • 半期開示項目例に地域貢献情報を加え、地域からの資金調達の状況、地域への資金供給の状況、文化的・社会的貢献に関する事項の開示に取り組んでいます。
  • 取組事例としては、森林再生基金・自然ふれあい教育振興基金・民族芸能振興基金・民俗文化財振興基金・ホームヘルパー支援基金等の各種基金の設定、環境保全農業や環境保全活動・ハイブリット車・福祉車両等に対する融資の金利優遇、寄付付定期貯金等の取扱い、学童農園支援事業や学校給食への地元農産物提供等の食農・食育への取組み、各種募金活動への参画、交響楽団の公演・スポーツ大会等への協賛等があげられます。

(2)地域利用者の満足度を重視した経営の確立

取組内容 平成19年3月末までの取組状況

 利用者満足度アンケート調査等を実施し、その結果については、JAバンクの戦略等へ反映させていきます。

  • 定期・不定期のアンケート調査実施(サンプル調査)、店頭アンケートの常時実施、集落座談会の実施、組合員全戸訪問等により、利用者ニーズ・満足度の把握および経営戦略への反映等に取り組んでいます。
  • また、全国および各都道府県の中央会に「JAバンク相談所」を設置し、利用者への中立・公正な苦情相談支援に取り組んでいるほか、店頭ポスターやホームページ・広報誌・パンフレット等により苦情相談窓口の周知に努め、寄せられた苦情相談について、役職員での情報共有化、会議や研修の実施等により、業務の改善や利用者満足度の向上に取り組んでいます。
  • この他に、振り込め詐欺予防のために、窓口での確認・広報誌等による利用者への注意喚起、法令上の「疑わしい取引」のチェックの徹底等に取り組んでいます。また、偽造キャッシュカードによる不正な取引の防止のために、キャッシュカードのIC化、ATMのIC対応化等に取り組んでいます。

4. 進捗状況の公表

業界団体として,施策の進捗・取組状況について半期毎の公表を行います。

平成19年8月30日

本件に関するお問い合わせ

農林中央金庫 広報部 広報課
電話 03-5222-2017